No.090
編集部ひとこと
LG が CES 2024 で「ゼロ・レイバー・ホーム(家事のいらない家)」の司令塔として披露した、家の中を自分で動きまわる AI エージェント。開発プロジェクト名の Q9 で呼ばれ、二脚のような車輪で床を移動し、カメラとマイク、温湿度・空気質センサーで部屋の状態を読み、生成 AI で家電を操作したり留守中の見守りをこなす。Qualcomm Robotics RB5 を積み、2024 年には外部開発者向けに SDK まで開放した。ところが 2025 年のベータテストで「話し相手にはなるが、物理的に何もしてくれない」と評価が伸びず、韓国での発売は無期限延期に。LG は腕を持つ形へ設計をやり直し、2025 年末に人型の CLOiD を発表している。
横断比較での位置づけ
コンパニオン枠の中で「発表から先へ進めなかった家庭用エージェント」。ソニー poiq が実証で終わったのに対し、Q9 は量販前提で作られながら消費者テストで方針転換した例として置く。
スペック
| センサー | カメラ / スピーカー / 温湿度・空気質センサー(マルチモーダル AI で音声・画像・自然言語を統合処理) |
|---|---|
| 会話機能 | 対応(マルチモーダル AI・生成 AI、感情認識により声色や表情を分析して応答) |
| 自律移動 | 対応(二脚型車輪構造で自律移動・家中を巡回) |
| 搭載チップ | Qualcomm® Robotics RB5 Platform(クアルコムとの協業) |
| 開発者向けSDK | 対応(q9.developer.lge.com でオープン API・サンプルコードを公開、外部開発者によるアプリ開発を許可) |
写真・動画





関連モデル
タグ・エコシステム
ステータス履歴
- 2023年12月27日発表済み・時期未定CES 2024 に先立ち「スマートホーム AI エージェント」として公式発表
- 2024年10月発表済み・時期未定開発者向け SDK(q9.developer.lge.com)を公開し外部アプリ開発を開放
- 2025年12月17日発表済み・時期未定ベータテストの結果を受け、物理的に人を手伝える形へ設計変更。2025 年内としていた韓国発売は無期限延期
データ注記
- 本体サイズ・重量・稼働時間・バッテリー容量は公式発表に数値が無い。海外メディアが「足の高さほど」と表現するのみ
- 通信方式・対象年齢の公式明記は無い
- 発売延期の経緯は LG 幹部の実名コメントと広報コメントを含む韓国メディア 2 社の報道による。LG の公式リリースとしては出ていない
- 後継とされる LG CLOiD(2025 年 12 月発表)との技術的な継承範囲は、公式リリースに Q9 の名が無く二次報道のみ
- 価格・購入導線は未発売のため無し
出典
- https://www.lg.com/global/newsroom/news/home-appliance-solution/lg-ushers-in-zero-labor-home-with-its-smart-home-ai-agent-at-ces-2024/
- https://www.lg.co.kr/media/release/28256
- https://www.koreajoongangdaily.com/business/ai-aces-bar-exam-but-bombs-as-a-butler-why-samsung-lg-keep-delaying-their-homebots/10194190
- https://www.kedglobal.com/korean-innovators-at-ces-2025/newsView/ked202501090006
