No.007
編集部ひとこと
産業技術総合研究所が 2018 年に公開した、重作業を代替するための人型ロボット。身長 182 cm・体重 101 kg と大柄で、両腕で 11 kg の石膏ボードを持ち上げ、建設現場で壁に取り付ける一連の作業を自律でやってみせた。頭部のセンサーで周囲を 3 次元で測り続け、股関節は 202 度、腰は 300 度と人間より広く曲がる。中身は約 25 万行のソフトウェアで、シミュレーター上で 24 時間の自動テストを回して品質を保っている。1998 年の HRP-1 から続く産総研の系譜の到達点にあたる機体で、市販はされず、フランス CNRS との合同研究拠点で今も現役の実験台として使われている。
横断比較での位置づけ
ヒューマノイド枠の日本の研究機。Unitree や Figure が売る前提で軽量化を競うのに対し、HRP-5P は 101 kg の重量級で「人間がやると腰を痛める作業」を狙う。日本の人型研究の系譜を代表する 1 台として置く。
スペック
| 身長 | 1820 mm |
|---|---|
| 重量 | 101 kg |
| 自由度 | 37 自由度(首 2・腰 3・腕 各 8・脚 各 6・ハンド 各 2)。ハンドを除く自由度数ではHRPシリーズ最大 |
| 可搬重量 | 片腕 2.9 kg(腕を水平に伸ばした状態。HRP-2改は1.3 kg、HRP-4は0.9 kg)/両腕で石膏ボード約 11 kg・合板約 13 kg のハンドリングを実演 |
| センサー | 頭部複合センサー(周辺環境を常時3次元計測、更新周期 0.3 Hz) |
| 関節可動域 | 股関節(屈曲・伸展)202°(人間は140°)/腰関節(旋回)300°(人間は80°) |
| ソフトウェア規模 | 約25万行(シミュレーター Choreonoid 上で24時間リグレッションテストを実施し品質を維持) |
写真・動画
関連モデル
タグ・エコシステム
ステータス履歴
- 2018年9月27日研究・参考出品産総研が公開。建設現場での石膏ボード取り付け作業の自律実行を実演
データ注記
- 歩行速度・稼働時間・バッテリー容量・演算ユニット・SDK の有無は公式発表に記載が無い
- 非売の研究機のため価格は無い
- 第三者動画は収録していない。「HRP-5P」で見つかる動画は産総研の公式映像の転載・切り抜きか AI ナレーション付きの解説ばかりで、実機を自分で撮影したものを確認できなかった
- HRP シリーズは HRP-1(1998 年〜)から HRP-2・HRP-3・HRP-4C・HRP-4・HRP-2改 と続く。関連モデルには代表的な 3 機のみ挙げた
- 2018 年の公開後も現役で、産総研とフランス CNRS の合同研究拠点で 2024〜2028 年のプロジェクトや 2025 年発表の論文に使われている





