No.017

編集部ひとこと
ATR と大阪大学の石黒浩が作った、遠隔操作で人の分身になるアンドロイド。歩かず、自分で考えて話すこともしない。離れた場所のオペレーターが PC から声を送り、テレノイドの口を借りて話す装置で、AI との対話ではなく人と人の会話を仲立ちする。顔立ちは男とも女とも老いとも若いともつかない造形にわざと寄せてあり、抱いた人が相手の姿を想像で補えるようにしてある。高さ約 50 cm・約 2.7 kg で膝に抱えて使い、2 つの支点で角度を変えて身長差があっても目が合う。2017 年から介護施設で使われており、認知症のある高齢者との対話に用いられている。
横断比較での位置づけ
ヒューマノイド枠で唯一の遠隔操作型。Unitree や Apollo が自分で動く機械なのに対し、テレノイドは人の声を運ぶ器で、中身は常に人間。PARO が触れられる動物型なら、こちらは話せる人型。
スペック
| 身長 | 約50 cm |
|---|---|
| 重量 | 約2.7 kg |
| 操作方式 | Wi-Fi経由でインターネット接続。オペレーターがPCを操作して発話し、音声はテレノイド本体のスピーカーから再生。利用者の応答はテレノイドのマイクを通してオペレーターに届く。抱きかかえて使う設計で、2つの支点で角度調整し身長差があっても目が合うようにしてある |
| 提供形態 | 個人購入・個人向け体験展示は不可。研究機関(大学・臨床研究機関)と介護施設向けの法人貸与のみ。運営は株式会社テレノイドケア(Telenoid Healthcare Company) |
| 自律移動 | 非対応(歩行・移動機構を持たない。抱きかかえて使う) |
| 会話機能 | 非対応(AI 対話ではなく、遠隔のオペレーターの音声を中継する) |
写真・動画
関連モデル
ステータス履歴
- 2010年8月1日研究・参考出品大阪大学と ATR が遠隔操作型アンドロイド「テレノイド R1」を開発したと発表
- 2017年5月法人導入のみ介護施設向けのテレノイドケアサービスとして提供開始。2 月に宮城県の特別養護老人ホームへ第 1 号を導入
データ注記
- 個人は買えず、体験展示も無い。大学・臨床研究機関と介護施設への法人貸与のみ
- レンタル料金は公開されていない
- 研究開発と商標の主体は ATR(石黒浩が最高技術顧問)だが、実際の貸与と運営は別法人の株式会社テレノイドケアが担う
- 自由度・稼働時間・バッテリー・センサー構成は、現行の商用モデルについて公式の記載が見つからなかった。研究用の R1〜R4 には世代別の仕様表があるが、商用モデルがどれに一致するか明記が無い
- タグは付けていない。二足歩行せず、AI で会話するわけでもないため既存のタグが実態に合わない
- 公式サイトの沿革は 2022 年 2 月が最後の更新。事業継続の判断根拠は 2026-08-26 時点で各ページが正常に応答したことによる




