No.236
編集部ひとこと
スマートフォンの Xiaomi が 2022 年の年次発表会で披露した、身長 177 cm の二足歩行ロボット。社内では「鉄大(ティエダー)」と呼ばれる。全身 21 関節を協調制御し、片手で 1.5 kg を持てる。股関節のモーターは瞬間 300 N·m を出し、歩行に必要な力を確保した。目には自社開発の深度カメラ Mi-Sense、耳には環境音 85 種類と人の感情 45 種類を聞き分ける音声エンジンを積む。売り物ではなく研究プラットフォームで、購入導線は今も無い。2026 年 8 月の世界ロボット大会では、自由度を 66 まで増やし自動車工場で 4 か月実証した新世代機が公開されたが、こちらもプロトタイプ段階のままだ。
横断比較での位置づけ
ヒューマノイド枠の「家電メーカー発」。Unitree や Figure が売る前提の機体なのに対し、CyberOne は 4 年たっても非売のまま社内実証を続けている対照として置く。
スペック
| 身長 | 1770 mm |
|---|---|
| 重量 | 52 kg |
| 自由度 | 21 DoF |
| 可搬重量 | 片手 1.5 kg |
| センサー | Mi-Sense 深度視覚モジュール(8 m 以内の深度精度 約 1%) |
| 駆動トルク | 股関節主モーター 瞬間ピークトルク 300 N·m(トルク密度 96 N·m/kg)/ 上肢関節モーター 定格 30 N·m |
| 感情・音声認識 | MiAI 環境音識別エンジン(環境音 85 種類)+ MiAI 音声感情識別エンジン(人の感情 45 種類) |
タグ・エコシステム
ステータス履歴
- 2022年8月11日研究・参考出品年次発表会で初公開。研究プラットフォームとして位置づけられ、一般販売はなし
- 2026年8月19日研究・参考出品世界ロボット大会(北京)で新世代機を公開。自動車工場での実証を経てもプロトタイプ段階のまま
データ注記
- 収録したスペックは 2022 年の初代(公式ページが今も紹介している世代)の値。2026 年 8 月に公開された新世代機は身長 約 1.70 m・重量 66 kg・自由度 66 と数値が大きく異なるため、同じ spec に混ぜていない
- 新世代機に CyberOne の名を引き継ぐ型番が与えられたかは確認できず、中国メディアは「新一代人形机器人」と呼ぶだけ。そのため別項目を立てず、この項目のステータス履歴として扱った
- 新世代機は Xiaomi の自動車工場でナット取り付け作業を 4 か月実施し、成功率を 90.2% から 98% へ改善したと報じられた。自社開発の VLA 基盤モデル Xiaomi-Robotics-0(4.7B パラメータ)を搭載し、2026 年末までに自動車製造・施設サービス向けの小規模商用化を計画するが、消費者向け販売の言及は無い(新浪財経・IT之家の報道による)
- 身長・重量・可搬重量・駆動トルクは発表会を報じた複数の中国メディアで一致する値。公式ページには自由度・深度精度・音声エンジンの記述しか無い
- 量産時の原価を 60 万〜70 万元とする話が広く流通しているが、一次情報を確認できなかったため収録していない
- 最大歩行速度を 3.6 km/h とする英語のロボット仕様データベースがあるが、中国語の一次報道・公式ページで裏が取れず収録していない
- 動画は収録していない。Xiaomi 公式チャンネルに CyberOne の動画が見つからず、第三者動画も解説・転載・ニュース編集ばかりで、実機を自分で撮影したものを確認できなかった

